Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「陽依ちゃん…」
心配そうに私を見る樹さんに、にっこり笑ってみせる。
「私、文化祭が楽しみで寝不足気味だったんです!」
「…まったく、もう…。」
私の言葉を聞いた樹さんは…
何故か、憂いを帯びた、とても大人な表情で微笑んだ。
「…ひよ」
『きゃぁあーーっ』
樹さんが口を微かに開いた瞬間、野外ステージの方から凄まじい歓声が聞こえてきた。
「え…、何だろう?」
樹さんと顔を見合わせる。
次の瞬間…
「陽依ーーーっ!!まだ寝てんのか!?」
「ちょ、マイク返してくださ…」
「うっせーな、黙って聞いてろよな!!」
…まさか。
医務室の窓から慌てて野外ステージを見ると…
案の定、遥季達がいた…。