Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜



「陽依ちゃん…」

心配そうに私を見る樹さんに、にっこり笑ってみせる。


「私、文化祭が楽しみで寝不足気味だったんです!」

「…まったく、もう…。」

私の言葉を聞いた樹さんは…
何故か、憂いを帯びた、とても大人な表情で微笑んだ。




「…ひよ」

『きゃぁあーーっ』



樹さんが口を微かに開いた瞬間、野外ステージの方から凄まじい歓声が聞こえてきた。



「え…、何だろう?」

樹さんと顔を見合わせる。



次の瞬間…


「陽依ーーーっ!!まだ寝てんのか!?」

「ちょ、マイク返してくださ…」

「うっせーな、黙って聞いてろよな!!」



…まさか。
医務室の窓から慌てて野外ステージを見ると…

案の定、遥季達がいた…。









< 286 / 329 >

この作品をシェア

pagetop