Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
遡ること1週間前。
「陽依〜っお母さ〜ん!!」
いつものようにリビングでテレビを見ていると、バタバタと足音を立ててお父さんが帰ってきた。
テンションがうざいくらい高いのはいつものことだけど、今日は殊更うざい…。
「お父さん、どうしたの?」
何食わぬ顔をしてお父さんの相手をするお母さん。
…さすが、20年を共にしてきただけある。
私は少しだけお母さんに尊敬の念を抱いたり。
「いや〜実は…」
「…お父さん、もういいからはやく言って。」
もったいぶるお父さんに、私は容赦なく突っ込む。
「…陽依は冷たいなぁ。」
そうぼやきながらも、お父さんは口を開いた。