Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「なにして…!?」
私は慌てて夕都の腕にしがみつくように駆け寄った。
…だけど、手遅れだった。
釉梨さんの手紙は、ばらばらの欠片になって、秋の風にのって庭に散らばっていく。
「あ…っ」
私は欠片の一枚を追いかけようと噴水の淵から立ち上がる。
瞬間、後ろに引っ張られる。
態勢を崩した私は、夕都の腕の中へと導かれた…。
「わっ…!ごめん!」
私が慌てて離れようとすると、それを阻むように…
やんわりと、温かい腕が背中にまわった。