Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…そ、…た夕都な…よ。」
「…仕方ないでしょ、俺だって悔しいっての。」
「ちょっ、声デカいわ!静かにしぃや!」
…しばらく夕都に抱き締められたままでいたけれど。
さっきから、雑音がやけに耳につく。
「…。」
夕都が突然私を解放して、つかつかと庭のツツジの木まで歩み寄る。
「もう、二人にばれちゃうよ?」
そんなたっくんの声に、夕都が俊敏に反応した。
「…とっくに、ばれてる。…隠れる気、あるの?」
「うわぁっ!?」
夕都が言った途端、ツツジの陰から叫び声に近い声が聞こえてきた。
その次の瞬間、ドミノ倒しのように、竜くん先頭に5人が前に倒れていく。
…それがあまりにも可笑しくて、私は思わず声を上げて笑ってしまった。