Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…すまなかったね。」
校長先生は、私の頭にそっと手を置いて、そう言った。
「…え?」
目を見開いて校長先生を見ると、校長先生は少しだけ困ったように微笑んだ。
「…ここにいる者全員、私の息子みたいなもんでね。釉梨がいなくなってから、見ていられないほどに酷い状態が続いていたんだ。」
校長先生の言葉に、みんなが息を飲む。
「…そんな時に、君が転校してきたんだ。…私も初めは夢見心地だった。でも、話してみると…君は、釉梨とは正反対の女の子だった。」
そう言って、校長先生はにこっと微笑む。
「あぁ、この子なら…S寮を変えてくれる、そう思った。だけど、私の判断で、君には沢山辛い思いをさせてしまったようだ…。」
心底申し訳なさそうに、校長先生は私に謝った。
「…顔を上げてください、校長先生。私…校長先生にはほんとに感謝してます!」
私の言葉に、次は校長先生が目を見開いた。