Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「2時55分…間に合った。」
私達は、ほっと息をついて安堵する。
「…陽依。」
…げ。
後ろから、冷たい声が降りかかってくる。
それを察してか、友香と華は別のフロアに行っちゃったし…!
薄情者〜!!
「…ごめんなさい、棗さん。」
私が笑顔を返すと、棗さんも笑顔を返してきた。
…やば、真剣に怒ってる。
「何回言ったら分かるわけ?打ち合わせしないと飾れない。分かってる?」
「…はい、ごめんなさい。」
「まぁまぁ、そのへんにしといてあげたら?」
見兼ねたように、樹さんが助け船を出してくれる。
「陽依、また怒られてんのか?相変わらずだなー!」
そこへ、また一人、別の声が聞こえてくる。
「遥季!」
「…今はオーナーだって。」
「…神宮寺オーナー。」
私が呼ぶと、遥季は満足そうに頷いた。