Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「いつか…、こんな場所で式挙げられたら、幸せだろうなぁ。」
ぽつりと呟くように言うと、夕都がポケットをごそごそ探り出した。
「…?どうしたの?」
私がきょとんと夕都を見ると、夕都は私の首に腕を回した。
「えっ…」
突然抱き締められるのか、とドキドキしていると、夕都がふっと離れた。
…なんだ、抱き締めるんじゃないのか。
まぁ、夕都と甘い空気になるなんて、めったにないしね…。
それでも、少しがっかりしていると、首筋に違和感を覚えるのに気がついた。
「…え?」
首には、可愛らしいリングが通ったチェーン。
リングと夕都を交互に見る。
「……。」
「あ…!」
よく見ると、夕都の首にも同じものが付けられていた。
「…夕都…」
胸がいっぱいになって。
言葉が、出ないよ…。