Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「棗さんはプロのカメラマンで、樹さんはプロのシェフ…。ここの住人って一体…。」
一人つぶやきながら、ぼんやりと千尋先生の言葉を思い出す。
『基本ここには変わったヤツしか住んでないんだけど…』
…とかなんとか言ってた気がするけど。
『変わってる』って、こういう意味なの…?
じゃあ、他のみんなにも『何か』があったりして…。
「食べないならもらうぞ。」
そんなことを考えていると、棗さんがそう言って大事に取ってあった私の最後のおかずを横取りした。
「あーっ、私の!棗さん最低ですよ!」
「ボーッとしてる陽依が悪い。」
棗さんは涼しい顔でそう言って、容赦なく私のおかずを口に放り込んだ。