Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…知ってるの?」
夕都さんが私に尋ねる。
「うん!大好きなんだ!一番好きな作家さん!!夕都さんも知ってたんだね!」
私が勢いよく言うと、夕都さんが不思議そうに目を瞬かせた。
「…夕都で、いい。あと、コレあげる。」
それだけ言うと、夕都…君は私に3巻を渡して屋上を出ていった。
「…え?あ、ありがとう!」
…なんか、読めない人だなぁ、夕都君って。
だけど…
悪い人でもなさそう…?
「…やばい、日も暮れてきた。寮に帰らなきゃ。」
私はもらった3巻を抱えて、校舎の中を急いだ。