Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「わざわざごめんね。ちょうど糖分が欲しかったんだよね〜。」
うーんと伸びをしながら、たっくんは嬉しそうにゼリーに手を伸ばす。
「あ、ひよりんも座って?」
たっくんがゼリーを頬張りながらソファーをとんとんと叩いた。
「…お邪魔します。」
私はたっくんの隣に座りながら、部屋を見渡した。
「たっくんは、服飾関係の仕事をしてるの?」
「…うん。デザイナー。KSコーポレーションって知らない?」
「…確か、SweetBerryとかの親会社だよね?」
SweetBerryっていうのは、ティーンからヤングまで幅広い人気を誇るブランドだ。
その親会社が、確かKSコーポレーションだったはず…。
「そこ、俺の親父の会社でさ。で、SweetBerryのデザイナーやらせてもらってるんだ。」
「…すごいね。」
…もう何が出てきても驚かない!
こんなことだと思った!
「反応薄くない?」
たっくんが私の顔を覗き込むようにして言う。
「だって、ここの人、みんな大物だもん。心臓いくつあっても足んないよ。」
私が言うと、たっくんは面白そうにクスクス笑った。