Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「さ、そろそろ中入るぞ。外も冷えてくる。」
棗さんの言葉に、私は椅子から立ち上がる。
「…俺、こんな話したのお前が初めてだからな!」
棗さんが振り返りながら、ぶっきらぼうにそう言った。
だけど、棗さんの顔はほんのり赤い気がした。
「…棗さん、ありがとうございます。」
棗さんをまっすぐ見つめてそう言うと、すぐに視線をそらされた。
「はやく来なよ。」
…棗さんのぶっきらぼうな言い方は、多分優しさの裏返しだ。
話せて、よかった。
私は少し、心が軽くなるのを感じながらリビングへと戻った──…。