Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…へー。」
遥季さんは、お隣のB組。
だから、ほとんど顔を合わせたりしない。
つまり接点がないワケで…
「…神宮寺君って、関われる?」
私が華に聞くと、華は相変わらずうっとりしながら言う。
「初めは少し怖いけど、話してみるとそうでもないよ!」
「…へー。」
…私には、会話する隙すら微塵も与えてくれないもんなぁ。
「…はぁ。」
「なぁに、陽依。もしかして遥季様と話したいの?仕方ないなぁ〜。」
いきなり華は立ち上がると、私の腕をおもいっきり掴んだ。
「…え?ちょ、華!?」
「私がB組まで連れてってあげるわよ♪ほら、行こ!!」
「いや、ホントにいいから!ちょっと華〜っ!!」
私の意見はお構いなしに、華はズルズルと私を引っ張っていく…。