Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「ふっ。」
千尋先生はくすりと笑う。
「…どこかおかしいところとか、ありました?」
不安になって聞くと、千尋先生は首をふりながら言った。
「違う違う。あの美千子と慎司くんから、こんなにしっかりした女の子から育つのかってちょっとびっくりしちゃって。…少し安心したわ。」
美千子(みちこ)は私のお母さんの名前で、慎司(しんじ)は私のお父さんの名前。
「…やっぱり、学生時代から二人ともあんな感じでした?」
私が眉をひそめて聞くと、千尋先生は吹き出しながらうなずいた。
「…陽依ちゃん、だったわね。あなたやっぱりあの二人の子だわ。すごくいい子。」
千尋先生は愉快そうに言って笑った。