Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「ってかタメなんだし敬語やめたら?遥季でいいし。」
「分かった。」
寮への帰り道、遥季と並んで歩きながら話す。
…なんだか変な感じだなぁ。
でも、やっと寮のみんなと馴染めたんだから、よかったのかな…?
「俺さ。」
遥季がおもむろに口を開く。
「財閥の息子だろ?だから、そういう所に目つけてつるんでくる奴多くてさ。」
「…うん。」
確か棗さんも、そんなこと言ってたっけ。
「だから、お前にタンカ切られたとき、はっとしたんだ。…ありがとな。」
「いや、あれは勢いっていうか…あの時はごめんなさい。」
私があわてて謝ると、遥季はなぜか…
少し寂しそうに笑った。