DOORS
「あれっネックレス買ったの?」
百々が指を指すのは私の首元にある鍵のネックレス。
「あ…うん。」
貰ったとは言いにくくて言葉を濁した。
「へぇ。可愛いね!何処の店?」
「んー?店の名前知らない。たまたま見付けたから。」
「じゃ雑誌のネタにならないなー。
けど今度連れてってよ?私も新しいアクセサリー欲しい!」
「うん、いいよ。」
またシルクハットの男に会うと思うと気が重かったけど、商品はどれも可愛いものだったし百々と一緒に行く約束をした。