Sky Gate

其之四十九  自分に合う武器

{ガモン…
 今のが模擬剣ぢゃなく真剣だったら、
 君の身体は今頃、
 真っ二つだったんだよ…}

ミレーツは、
 真剣な眼差しで、そう言った…

『解ってるさ…それくらい…』

{ガモンはトーナメントに出るの?
 もし出るつもりなら、
 相手が武器を持っているという事も、
 想定した闘い方も考えなきゃ…}

『…俺にも武器が必要…って事か??…』

{場合によってはね…
 武器と言っても、
 相手の攻撃を防ぐ、防具にもなるのよ}

『防具か…
 でも相手より速く動いてかわしたら、
 拳で十分じゃないのか??』

{そうね、速かったらね…
 でも相手が、
 ガモンと同じスピードの持ち主で、
 武器を持ってたらどう?
 相手の間合いに踏み込める?}

『それは…』

黙り込むガモン…

{そんなに深く考えなくても…
 ガモンは拳で闘っていいの、
 ただ、相手の武器を防ぐ、
 武器を持っていないと、
 トーナメントで勝ち残る事は、
 難しくないかなって…}

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