カスミソウ
あたなと私

あれから二週間だったある日、健から一通のメールが届いた。
「今平気?
話したいことがあるから、6時に公園にきて。
健」
というメールきた。
私は時間通り公園に向かった。

健はベンチに座っていた。
「実は俺、大阪に引っ越すことになったんだ。」
その瞬間、私は涙がこぼれた。
「いつ行くの?」
「明日行く。今日で会うのが最後だよ。」
私はそんなことを事実だと思うけど、信じたくなかった。

健はギュっと私を抱きしめ、深いキスをした。
悲しい。
でも、仕方ない。

私は一輪のカスミソウを健にわたした。
ありがとうって言って。
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