特別な君へ

多分、他愛ないメールのやりとりを数ヶ月してたと思う。

曖昧すぎる記憶を辿ってみるけど、思い出せない。

それはきっと、その頃より確実に今の君の存在が大きいから。

もしかしたら、付き合っていた時以上に。


霧掛かった記憶を掻き分けて、携帯が着信を告げる。


「着信:ゆっきー」

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