特別な君へ

待ち合わせ場所には、一見女の子に間違われそうな小柄な君がいた。

助手席に乗ったはいいが、君の横顔をなかなか見れなくて、あたしは足元に視線を落とした。

今と変わらない四駆。

足元のブルーのライト。

当時は、その青い光があたしを落ち着かせてくれたなんて、きっと君は知らないんだろうな。


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