特別な君へ

あの日から、あたし達は少しずつ距離を縮めていった。

でも、真っ直ぐにぶつかっていったあたしに対して、君は真逆だったね。

くだらない嘘の壁で、自分のテリトリーにバリアを張って、あたしを拒否してた。

そのくせ、計算してるみたいに優しくしたり、手を繋いだり。

着かず離れずの距離を、上手く操作していた君。

完璧に君のペース。

もう、はまるしかないじゃないか。

< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop