ヤンキー君の恋
俺はヒヨを抱っこした。
「ヒヨは他の人から抱っこされるのを嫌うんだ。だから、彩花を嫌ってるってわけじゃないから」
「そっか。よかった」
俺はヒヨを抱っこしたまま、彩花と一緒に下に降りた。
「やっと降りてきた!」
雅が言った。
つか、いつの間にか両親と仲良くなってるし……。
「平次の彼女?」
母さんはニコニコ顔で聞いてきた。
「うん。つか、さっき彼女になった」
「そっかそっか。ヤンキーだけどよろしくね」
「あ、いえ。白河彩花です。こちらこそよろしくお願いします」
母さんは彩花を気に入ったようだ。
「平次。大事にするんだぞ」
「わかってる」
父さんに言われなくてもわかってるし…。