ヤンキー君の恋
お泊まり
いつもの散歩コースを彩花も一緒に歩く。
「平次君、それ持ちたい」
リードを見ながら聞いてくる。
俺は彩花にリードを渡す。
「道はもうヒヨが覚えてるから、ヒヨについて行くだけで大丈夫だから」
彩花は初めてなのか、緊張したような引きつった顔になってる。
しばらく経つと慣れたのか、笑顔でリードを持っている。
「公園に着いたら首輪からリード外してやって」
「ムリっ。それは平次君がやって…」
笑顔から泣きそうな顔になる。
「ハハッ……わかった」