恋風船
席替え
今日から10月が始まり、体育祭の熱気はすっかり冷めていた。
だけど、まだ太陽の日差しが眩しい・・・・。
「舞花ー!ちょっと待ってよー!」
あたしは廊下に響き渡るくらい大声をだして、全速力で舞花の方へ走って行く。
「もう実柚ったら声デカすぎ~!!しかもそんな走ったら危な・・・・」
「えっ?なんて言っ・・・。・・・・・きゃあ!」
ドンッ!
「いってーなぁ!誰だよって実柚か!ちゃんと前見ろよ」
「ごっごめん・・・・。」
あたしは木下実柚。
ここ百合丘中学校に通っている中学二年生。
ただいま片思い中・・・・。
それで、その人が・・・・。