恋風船
あたしは結局真ん中の一番後ろの席になった。


「実柚~、席どこになった~?舞花は廊下側の後ろから二番目だった~♪」

「えぇ!あたしは真ん中の一番後ろだよ。結構近いね!」

「やったねぇ★ところで実柚の隣って誰ー?」

「え?」


そういえば気にしていなかった。誰だろう?

神様・・・・、お願い・・・・。

どうかあたしの隣を海斗にしてください・・・・。




ガサッ・・・・・。




隣で物音が聞こえる。ゆっくりと隣を見ると、一人の男子が座っていた。


「おぉ!実柚かぁ!俺、隣だけどよろしく~★」


あたしの隣の席は小島正也。

海斗の友達。海斗じゃなかった・・・・。

正也はお調子者でクラスのムードメーカ的な存在。

悪い奴ではないけど・・・・。


「よろしく・・・・」







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