離れていても
ピーーーーーーー
「………負けた……」
そう言ってうなだれてる浩輔
いつものことの筈なのに凄く悔しがってる
それを周りの男子が励ましてる
「優子は化け物なんだから仕方ない!」
「優子に勝てる奴はいないって!」
……………はいカッチーーーン
「私は化け物ではなく、ちゃんとした人間ですが……?」
ニッコリと笑顔も添えてやる
男子の顔が引きつっているのは気にしないけど
「…浩輔、私には勝てないって!」
「……俺だって練習してんだ!次は負けねぇ~!」
気合いの入った浩輔
何か素早く自分の練習に入った
「………さっきまで私の前にいたのに……」
私は『早っ』と呟きながら苦笑した
早く上手くなってと願いながら…………_______