離れていても
一通の手紙
「よしっこれで全部かな!」
お母さんが言った
「もう、この家とさよならか………」
やっぱり、悲しいな~………
浩輔………
あの時、
『~だから……お前が、好きだ……』
『……ごめん…』
『………何で……?』
『……浩輔のことは、友達としか見れない……』
『そっか………』
私は浩輔からの告白を断った
だって、もう転校して会えなくなるのに………
だけど、私の気持ちだけは知っててほしい、だから今日先生に手紙を渡してきた
『浩輔に渡してください』って、お願いしてきた
私の気持ち、全部書いたから
読んでほしい……
読んで、浩輔は何を思うかな………?
私は小さく笑った
「よしっ行くか!」
お父さんの声で、私達家族は車に乗って、新しい家に出発した