離れていても
「優子さんからみんなに、お手紙があります、読みますね」
先生がポケットから、白い封筒をだした
『みんな、黙っててごめんね!でも、やっぱりみんなと離れるのは、辛いから……』
「…辛いなんてよく言うぜ」
『いつも男子にイライラしてたけど、これからこの言い合いがなくなるのは、少し寂しいな』
「清々するわ!」
『女子、いつもあたしが守ってたけど、これからは守れないこら、頑張ってね!』
「「「優子ちゃん……」」」
『長々書いたけど、本当にごめんね………みんなと一緒にいるのは、凄い楽しかったよ!今までありがと!! 優子 』
「優子さんは、優しいですね」
「………馬鹿優子っ」
みんな下を向いている
「……これで朝の会を終わります」
先生はそれだけ言うと、ドアに手をかけた
「浩輔くん、あとで職員室に来て」
「………はい」
先生は浩輔が返事をするのをしっかり聞いて、教室を出ていった