離れていても
次の日、私の足取りは重かった
「ハァ~…………」
昨日のお父さんの話は、転校をしなければならないということだった
『実はな……お父さんの仕事の都合で、優子には転校してもらわなきゃいけなくなった……』
『えっ……みんなと離れなきゃいけないってこと………?』
『そういうことだ………』
お父さんの話が終わった後、何回も『行きたくない!!』と悲願したけど、お父さんは『すまない……』としか言わなかった
先生には、もう言ってあるらしい
引っ越すのは早くて、あと一週間しか此処にはいれない
千夏と一緒にいるのも、浩輔と一緒にいるのも、クラスの皆と一緒にいるのも、あと一週間だけ……………
いつの間にか教室の前まで来ていた
「……最後まで、笑ってよう………」