スペシャルバカノノビシロ
「…………!」

言葉を失う龍太郎。

「…どした?龍太郎」

訝しげな顔をする龍二に。

「…何でもねぇ」

そう言って彼は、ズボンのポケットから小夜のハンカチを出した。




夏休み、海水浴とキャンプに行った仲間達が宿泊した、小夜の祖父の道場。

その小夜の祖父の名が『城山 賢人』である事を、龍太郎は小夜と共通の友人から聞いていた…。

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