スペシャルバカノノビシロ
腕っぷしだけで世の中を渡っていこうなんて、如何にも厨二病な男の発想だ。

こんな事だから、学園では『スペシャルバカ』なんて不名誉な異名を付けられるのかもしれない。

だが、それだけが龍太郎の全て。

それだけが龍太郎の存在意義なのだ。

誰かに負けてしまったら。

唯一の取り柄である武道で誰にも勝てなかったら。

自分はもう価値がなくなってしまう。

丹下 龍太郎という存在は、只の抜け殻になってしまう…。

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