チョコレート☆ファンタジー
揚羽side―――









まさかこんなに早く
俺sideがくるとは―…



でもぜんぜん嬉しくねぇ!!
むしろ大ピンチ









このいかにも貴族らしくて
イケメンなド金髪のせいだ









「…揚羽、久しぶりだねぇ♪」



「お、おう…そうだな」









「ところで…」



「はぃい?!」









「朔也を泣かせたのは
揚羽クンなの?」



「「え、そっち?!」」






全員ハモるほどのズレ












「あ、いや…不可抗力というか…」



「ふえ〜そうなんだあ」






自慢の金髪を揺らしながら
俺に歩み寄るマイカ









…泣いていいすか










そんな暇も無く、壁に
亀裂が入る


もちろんマイカの拳で
俺の真横に









「いい度胸してるじゃん
今夜楽しみにしててね」



耳元で囁くな!!
恐怖倍増するわ!!









「(腹黒…ですわ)」



「(猫かぶりに気付かない
朔也も大したものですね)」



「(天然ゆるボケ腹黒ほど
めんどくさいモノは無いね☆)」









『…?』



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