-kizuna-(きずな)
初夏を迎えた頃、私は金沢市民体育大会の試合稽古を行っていた。今回の金沢市民体育大会の女子の部はかなり相手が手強いらしい…。
という情報が私の所に入っていた。
私は、少し怖くなった…。それでも私は戦う姿勢で、稽古をしていた。あの人が、試合を見に来てくれるからと思い…
私は、ひたすら稽古に打ち込んだ。6月の初めにあの人から「仕事の都合で試合を見に行けなくなった・・・本当にゴメン・・・。」と直接、私の携帯に連絡が入った。
私は、急に少し態度を変えた。「今の仕事は、取材も多いから仕方がないよね・・・。」って私は彼に言った。彼は、私の態度が変わったのに不安があったのか、彼は「そうじゃなくて・・・そうじゃなくて・・・。」と彼は必死に訴え続けた。
彼が、私の存在を知っていて他の女に目が移ることがないと思ってはいるが、3ヶ月以上あっていないせいか、私にとってはやっぱり不安で仕方がなかった。




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