-kizuna-(きずな)
私は、彼に「分かったよ。私は大丈夫だから。」と彼に不安を与えないようにして、彼からかかってきた電話を切った。その後、私はしばらく落ち込んだ。「神様は・・・私を不幸にさせるつもりなの・・・。」ってナイーブになってしまった。
男は、「恋愛よりも大事なものがある・・・。」と考えるのは、私も分かっている。
けれど、この話を聞いたときのショックは私の中で彼を拘束してしまう罪悪感もあった。
彼が、聞いたら本当に曳いてしまうだろうと私は、この事は何も無かったかの様にしていた。それからというもの・・・私は練習に集中出来ない日々が続いた。


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