あなたと私

君と二人




昨日のことがあってから、俺は本当におかしい。

あの後の仕事なんて、手に着かないって言葉そのもので。

プリントする枚数は100枚単位で間違えるわ、パソコンの使い方すら忘れるわ、遠藤先生の誘いには乗ってしまうわ…。




――――――
――――
――



「藤崎せんせっ?今日、晩御飯食べに行きません?」


「あぁ…はぁ」


「本当に?!やっと行ってくれるんですね〜」


「まあ、はい…」




待て、………はい!?

なにを言ってんだ。
はいって言ったのは俺か?

心の中で自分を呪ったのは言うまでもない。



仕方なくご飯を行くことになったのだが、気分が良くなったのか遠藤先生はいい感じに酔っ払ってしまった。

めんどくさいことになる前に店を出て送って行こうと外に出た直後。


なぜか…



「ゆうた…さん…」


「は、ぇ…」



チュッ




小さな小さなリップ音と共に、唇になにかが当たった。



まあ、言うまでもなく遠藤先生とキスをしたのである。

いや、したと言うよりはされた、だけど。















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