あなたと私
サラサラと舞う桜の中。俺はひどく緊張していた。
なぜなら、高校教師になって初めて高校三年生の担任を持つことになったから。
今まで、一年、二年をいったりきたりきたりしていた俺は、経験のない三年生の担任に不安を隠せないでいた。
「キャー」
女生徒の叫び声。
何事かと思えば、体育館前に張り出されていたクラス表の前だった。
何故かその声に気持ちをはやし立てられ、一つため息を着いた。
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