Marry me!
「それじゃ。」
「あっあの!!」
通り過ぎようとする明日香さんを無意識に呼び止めていた。
そして振り返りる彼女を見た時、また俺の口は勝手に動いた。
「俺と結婚して下さい!」
「…え?」
綺麗な瞳を真ん丸にして驚いている彼女を見て我に返った。
そして自分のした事に青くなる。
「あっいや、違うんです!気持ちは違わないけど!その…」
「ごめんなさい。」
「…だよね。あははは。」
俺の乾いた笑い声が響く中彼女は帰って行った。
その後ろ姿を見ながら深い溜め息をついた。