Marry me!
それから彼は私がミトの友達だから、それとも忘れてるのか…
失恋した事を話してくれた。
この歳になってこんなに正直に自分が失恋した事を話せる人はなかなか居ないと思う。
それと同時に私の大事な友達を真っ直ぐに好きになってくれて、嬉しくなった。
「まだ好きですか?」
失礼かと思ったが私はつい尋ねてしまった。
「いっいえ!もう全然平気っ!」
彼は髪を切られている事も忘れ首をぶんぶん振り、慌てた様子で否定した。
見た目の爽やかな感じとは違い、変な人だと思った。
彼の接客を終えると事務所に戻り軽い昼食を食べ始めた。
食べ終わる頃には午後の仕事の事に頭が切り替わり、彼の事は忘れてしまっていた。