太陽に恋をした
出逢い─初恋─
中学生になったら
素敵な恋をして
新しい、友達も沢山出来て
部活など色々新しいことや、楽しいことが沢山あるだろうなと思っていた。
私は小学校からの友達、小塚亜希ちゃん(コヅカアキ)と一緒に中学校に向かった。
校門を入り、クラス分けの掲示板を見ると、二人とも一年二組で一緒のクラスだった。
亜希と同じクラスになれたことが嬉しかった。
ほとんどが小学校からの持ち上がりだし、他校から来る生徒は2割にも満たないので、顔馴染み多いから気楽だった。
クラスも分かったので、私と亜希は、入学式が行われる体育館へ移動した。
入学式が終わり、教室に行くと……黒板には座る席が書かれてあった自分の席に座った。
亜希とは、わりと近い席で嬉しかった。
私は自分の席に座ると、隣の男の子から話し掛けられた。
見たことがない人だったので、違う小学校から来たことは、すぐに分かった。
「俺は、稲葉拓真。これからよろしくね」
「私は池谷菜月。こちらこそよろしくね。私はすぐ隣の第二小出身なの。稲葉くんはもしかして北小出身?」
「いや……俺は◯◯市から引っ越してきたばかりだから、この町のことは何も知らないんだ。だから色々教えて貰えると嬉しいな」
稲葉くんは、慣れない町に来たばかりだから、すごく不安そうな顔をしていた。
「うん、私で良かったら何でも聞いて」
私は、迷うことなく稲葉くんに返事をした。