太陽に恋をした
私は拓真に、そう問い掛けた。
「確かに菜月の言ったことは、当たってるかもな。グループは違っても、最終日には上級者コースで会えるのを楽しみにしてるから」
「そこまで、行けるか分かんないけど……頑張るね」
「お前らは、運動神経抜群なんだから大丈夫だろう」
「全く拓真は、相変わらず考えが軽いんだから」
遥斗の言葉に、拓真は苦笑いを浮かべていた。
「別に無理にとは、言わないけどさ。頑張ってもらいたいよ3人には……一緒に滑りたいって思ってるのは俺だけか?」
「もう、分かったから。拗ねないで」
私たちは、声を揃えて拓真を慰めるかのように語りかけた。