太陽に恋をした
今の所……あまり転倒せずに滑る練習が出来ている。
でも……スキー場に行ったら、全く違うんだろうな。
明日からは怪我しないように、楽しみたいと思った。
初心者は慣れないスキーに悪戦苦闘している。
だけど、経験者は今日の練習では物足りないって表情をしていた。
拓真も「こんなのつまんない」と言っていた。
「拓真はつまんないかもしれないけど……私はスキー靴を初めて履いたから足が痛いよ」
「……そうだよな。俺も初めてスキーをやった時は同じだった。菜月のお陰で初心を思い出したよ。ありがとう」
別に感謝されるようなことは言ってないけど……。
今日の練習が終了し宿舎へ戻り、一時の自由時間を過ごすことになった。
夕食までは、友達と談笑を楽しみ、夕食・入浴をすると、就寝の時間になった。
夜はぐっすり眠り、朝を迎えた。
朝食を終えると、スキーウェアに着替え、バスでスキー場へ移動した。
私はスキー場の傾斜を見て、恐怖心が沸いた。
こんな急斜面、転ばずに滑れるのかな?
急に怖くなり……宿舎に帰りたい気持ちになった。
上級者コースの人は、早速リフトに乗って頂上へと出掛けて行った。
私たちは、まずは傾斜を歩いて登り……怪我をしにくい転び方の練習をした。
それから斜面を滑った。