太陽に恋をした
コーディネートして貰った姿を鏡で見ると、まるで……自分じゃなく別人になった様に感じた。
「菜月、可愛いよ。今日はデート楽しんできなよ。ちょっと勇気を出して、手を繋いでみれば……」
「……うん、やってみようかな?」
「まずは女の子だって、意識して貰えるように頑張らないとね」
「……うん、女の子だって意識させるのが、第一目標っていうのが悲しすぎるけど……頑張って手を繋いでみるよ」
それくらいの勇気は出さないと、いつまでたっても拓真の中では、私の存分は男友達のままだもんね。
私は……女だもん。
男友達って言われるのは悲しすぎるよ。