太陽に恋をした
やっぱり……拓真と手を繋ぎたいなぁ。
私は勇気を振り絞り、そっと拓真の手を取ってみた。
「……えっ!」
当然のように、拓真は驚いていた。
「手を繋ぐのダメかな?」
「だっ、駄目ってことないけど……」
心なしか拓真の頬が、ほんのりと赤くなっていた。
私もつられて恥ずかしくなり、頬が熱くなった。
「なんか今日の菜月。いつもより可愛い。馬子にも衣装って感じだな」
「ちょっと、何よそれ」
「だって……普段の菜月は色気がゼロだから、何だか別人みたいなんだもん。それに、大胆に手なんか繋いでくるし……」
「私だって……女だもん。少しくらいオシャレするよ」
「菜月はサバサバして、男みたいだから……つい女子だってこと忘れてしまうよ」
「サッ、サイテー」