太陽に恋をした
新たな出逢い
桜が満開に咲き、今日から新たな生活が始まろうとしている。
卒業式の日に、拓真に告白したことを、亜希にも遥斗にも言えないまま、高校の入学式を迎えた。
亜希と一緒に登校し、受付で名前を言ってクラスを聞くと嬉しい予感がした。
「私たち、また一緒のクラスだね。この感じだと、拓真と遥斗も同じクラスって流れになりそうな気がするんだけど」
「菜月も、そう思う。実はあたしも同じ予感がするんだよね」
入学式が行われる体育館へと向かう途中、突然後ろから体当たりされて私はびっくりした。
「あっ、ごめんなさい。痛かったよね、怪我は無い?」
「大丈夫です」