太陽に恋をした
ぶつかって来た男の子は、私より少し小柄で元気な人だった。
「本当にごめんね。俺が前を見ないで後ろを向きながら歩いてたのが悪いから」
「気にしないでください。私なら怪我もしてないので大丈夫ですから」
その男の子とは、その場で別れ私と亜希は体育館へと向かった。
「ごめん菜月、私トイレに寄るから先に行ってて」
「分かった。亜希の席も取っておくね」
「うん」
受付で3組と言われたので、3組の場所を探しちょうど2つ並んで空いてる席があったので、そこに座ることにした。
「隣に座っても大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。空いてるから」
「ありがとうございます」
「あたし、宇崎清香(うざきさやか)。よろしくね」
「私は池谷菜月。こちらこそよろしくね」
「あたしのことは清香って呼んでね」
「私のことも菜月で良いよ」
清香と話していると、亜希が小走りでやって来た。
「菜月、席ありがとうね」