太陽に恋をした
2人のやりとりを見てて感じたことは、もしかして、清香と平岡くんってお互いに好きなのに素直になれない感じなのかなって印象を受けた。
「菜月は、もう新しい友達が出来たのか」
「清香とは入学式の時に隣の席になって話し掛けてもらったから仲良くなれたの」
「そう言えば菜月は、初対面の人には絶対に自分から話し掛けないよな。中学の入学式の後も、俺から話し掛けて今に至ってるもんな」
「そうだね。あの時は、こんな腐れ縁になるなんて想像してなかったよね」
「そうだよな。今年も1年間よろしくな」
そう良いながら拓真は、私の頭をくしゃくしゃと撫でて来た。
「もう、ボサボサになるから止めてよ。せっかく綺麗にセットしてきたのに」