私立聖ブルージョークス女学院
単元11 如月
三年生たちの進路もあらかた決まり、僕が寮で面倒を見て来た子も全員進学先が決まった。僕もだいぶ仕事の負担が減り、寮のそばのアパートにいる時はヒマを持て余すようになった。
近所に一か所だけ商店街があって、久しぶりにレンタルビデオの店へ行った。女子校の教師になった以上、そういう場所には出入りすべきではないと必死で今まで我慢していたのだが、僕も少し気が緩んでいたらしい。ついフラフラとアダルトビデオのコーナーに入ってしまった。
すると、僕の学生時代のお気に入りだったAV女優の新作があった。ううん、最初の頃は正直ドギマギしたが、今では周りが女ばっかりという環境にも慣れたし、生徒に変な気を起こした事もないし。自分のアパートの部屋でこっそり見る分にはいいだろう。
そのビデオのDVDを持って貸し出しカウンターに向かう。うわ、まずい!カウンターのそばに名取千尋、槇明日香、リン・ジンファンの三人がいる。私服姿の連中はすぐに僕に気づいて声をかけて来た。
「やあ、先生じゃない。もう勤務時間終わりですか?」と名取。
僕は反射的に引き返そうとしたが、それではAVコーナーに戻る事になるとすぐに気づいた。
「ハイ、先生!街で会うなんて珍しいね」とジンファン。
僕は素早く手の中のDVDを見た。この店はDVDのケースにタイトルとか、パッケージの写真とかは貼ってない。黙っていればAVとは気づかれないはずだ。僕は必死に作り笑いを浮かべながら言った。
「こ、こら。こんな夜遅くに出歩いてちゃだめじゃないか」
「何言ってんだよ、先生。まだ七時過ぎだぜ。あたしらは、もう寮の門限九時だよ」
「あ、ああ、そうだったな」
近所に一か所だけ商店街があって、久しぶりにレンタルビデオの店へ行った。女子校の教師になった以上、そういう場所には出入りすべきではないと必死で今まで我慢していたのだが、僕も少し気が緩んでいたらしい。ついフラフラとアダルトビデオのコーナーに入ってしまった。
すると、僕の学生時代のお気に入りだったAV女優の新作があった。ううん、最初の頃は正直ドギマギしたが、今では周りが女ばっかりという環境にも慣れたし、生徒に変な気を起こした事もないし。自分のアパートの部屋でこっそり見る分にはいいだろう。
そのビデオのDVDを持って貸し出しカウンターに向かう。うわ、まずい!カウンターのそばに名取千尋、槇明日香、リン・ジンファンの三人がいる。私服姿の連中はすぐに僕に気づいて声をかけて来た。
「やあ、先生じゃない。もう勤務時間終わりですか?」と名取。
僕は反射的に引き返そうとしたが、それではAVコーナーに戻る事になるとすぐに気づいた。
「ハイ、先生!街で会うなんて珍しいね」とジンファン。
僕は素早く手の中のDVDを見た。この店はDVDのケースにタイトルとか、パッケージの写真とかは貼ってない。黙っていればAVとは気づかれないはずだ。僕は必死に作り笑いを浮かべながら言った。
「こ、こら。こんな夜遅くに出歩いてちゃだめじゃないか」
「何言ってんだよ、先生。まだ七時過ぎだぜ。あたしらは、もう寮の門限九時だよ」
「あ、ああ、そうだったな」