雨をあびるアジサイ


「家……って、お前……それ……」


「火事を起こした……あそこは……私の両親の家……なの」


「そ……そんな……そんなことって……」


すべてがまっ白。




『亜紀、亜紀ぃーっ!!』




あの日必死になって名前を呼び続けた声が、幾度となくリピートされた。



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