雨をあびるアジサイ


『あれからどうなったのかが少し……気になってな』


「あれから……」


思い出しながら、めまいがして壁によりかかる。


『どうかしたのか?』


柄にもなく、心配そうにたずねるマスター。


ぼくは、きのうのやりとりのすべてを、ため息で時折切りながら打ち明けた。
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