雨をあびるアジサイ


「…………っ!?」


はっとさせられた。


あの日から、いつも加害者を恨むことで、やり場のない怒りを堪えることができた。


そんなとき、美里から事実を聞かされて、ぼくは無意識に怒りの矛先を美里に向けた。


あのひどいセリフとともに。

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