雨をあびるアジサイ


板のチョコレートのようなドアを開くと、いかにもなドアチャイムの音。


「おお。いらっしゃい美里ちゃん」


プラス、これぞという感じのヒゲ面のマスターの野太い声に迎えられた。


「こんにちは~」


美里が笑顔で挨拶をし、ぼくたちはカウンターのスツールに腰をかけた。
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